Kinako先生のBlog

子どもの『成長』について一緒に考えよう!

友へ

皆さ~ん、おはこんばんちは!

きなこ先生ですヾ(*´∀`*)ノ

今日は私がよく訪問させていただいてるジローさんのBlogを拝読し、胸にしまっていた懐かしい思い出をここで語らせていただこうと思います。

ジローさんのお話はこちらです!('ω')ノ

surrealsight.hatenablog.com

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それは、私が30歳の時の話。

当時語学力を磨きたかった私は、無料の語学交換サイトに登録していました。世界中の人たちとオンラインチャットできるシステムです。

塾講師をしていた私には、午前中の時間帯しかなく、ちょうど12時間の時差のブラジルの人と交流することになりました。

相手は、あろうことか17歳の青年。高校2年生でした。

 

彼は学校でも日本語の授業を受けており、私が教えるまでもなく、スラスラと母国語かと思うくらい流暢に日本語を喋っていましたが、言葉の微妙なニュアンスを知りたくて、このサイトに登録したそうです。

毎日どんな出来事があったかを話していくうちに、13歳差の年齢を超えて、いつしかなんでも打ち明けられるような友情が私たちの間には芽生えていました。

 

いかにも高校生の青年らしく、好きな子ができたこと。

でも、アプローチの仕方がわからないとか、結局失恋に終わってしまったとか(苦笑)

 

また、ブラジルの治安の問題についても、彼は「恥ずかしいんだけど・・・」と言いながら語ってくれました。同じブラジル人の大人が、学校の校門の前で待ち伏せして携帯電話を奪う話や、家の窓には鉄格子がついている話。鉄格子をつけないと、窓から侵入されて、家財道具が全て持ち去られてしまうそうです。彼も何度も被害に遭ったと言いました。

 

そして、そういう国が嫌で、飛び出したくて学び始めた日本語だったそうなのですが、いつしか日本語の繊細さや奥ゆかしさに魅せられて、心底学びたくなり、日本に行きたくなったと話してくれました。

その話を聞いた時、私は胸が熱くなったのを今でも覚えています。

 

彼は少し複雑な家庭環境で、両親が離婚し、お母さんが女手一つで彼を育てていました。チャット中の部屋にお母さんが入って来て、慌てる彼(笑)

その時、ママさんはポルトガル語しか話せなかったのですが、彼が英語や日本語に直して、三人で会話をしたり( ´艸`)

「こんなにも男の子と母親って仲がいいの!?」って驚いちゃうくらいの和気藹々とした雰囲気でした。

 

そんな楽しい日々もあっという間に過ぎ・・・

彼も高校3年生の受験生となりました。ブラジルにある日本語を学べる大学の受験に挑むことになったのです。

 

ですが、結果は不合格でした。

 

学校の先生も彼にあと1年浪人をしたら、十分合格できるとおっしゃり、ママさんもそのつもりでいたそうです。

けれども、彼は母子家庭ということもあり、金銭的負担をかけたくないから夢を諦めると、私に連絡をしてきました。

 

それからは、全く連絡のとれない日々が続き・・・

 

そして、3ヶ月経ったある日、チャットの申請が!

 

彼は就職活動をしていたのです。

語学力が長けていたこともあり、ホテルへの就職が決まったというのです。そして、「何年かかるかわからないけど、働いてお金を貯めて、自分の力で大学に行くことにしたよ。ホテルだと、色んな国のお客さんがいるから、日本語も忘れずに済みそうだからね!でもね、ホテルの仕事は不規則だから、Kinakoとのチャットはもう出来なくなると思うんだ・・・だから、最後にお礼が言いたくて!」と屈託のない笑顔で語りかけてくれました。

 

1年ちょっとの付き合い。

毎日話をしていたのに、その中で、お互いの顔を画面に映して話したのは、ほんと数えるほどしかありませんでした。

それは、彼が思春期の青年でとても照れ屋さんだったからです。

 

ですが、最後に見せてくれた顔は、夢と希望に溢れ、そして揺るぎない強い決意が滲み出ていました。

その表情は青年ではなく、もう立派な一人の男性でした。

 

あれから10年。

今、彼はどうしているのだろうと時折思うことがあります。

そのサイトもなくなり、お互い連絡をとることはもうできませんが、彼がこの地球(ほし)のどこかで頑張って輝いていると私は信じ、これからも届かぬエールを送り続けたいと思います。

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Mr.Vへ

    感謝の気持ちを込めて

               Nより